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激闘
「激闘〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
激闘の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「怪夢」より 著者:夢野久作
足を愚弄《ぐろう》する音……。 すべての生命を冷眼視し、度外視して、鉄と火との
激闘に熱中させる地獄の騒音……。 はるかの木工場から咽《むせ》んで来る旋回円鋸....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
アメリカは八分の損害を出している。今次の戦域は前のそれに比べて東西両域にわたり、
激闘の程度も比較にならぬ程ひどい。故に前記の数字は出鱈目で、多分百二十万か百三十....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
よ、休戦だってえば」 こういって馬上の大将は、わめき立てたが追っつかない。乱戦
激闘がうずを巻いて手のつけようも、号令の下しようもないので、道庵先生が馬上で指を....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
。十六世紀が終わるまでの、これがイギリス政情の精髄であった。しかし、それも妥協と
激闘の混交で複雑化していることにおいて、当時の時代色から免れてはいない。今日なら....
「三国志」より 著者:吉川英治
がら、河北の勇将|張※がおどり出して、敢然、戟をまじえた。 二者、火をちらして
激闘すること五十余合、それでも勝負がつかない。 曹操は、遠くにあって、驚きの目....
「三国志」より 著者:吉川英治
かりだが、勇敢に城下へ迫って来た。 黄忠は、きょうも陣頭に姿をあらわし、関羽と
激闘を交えたが、やがて昨日のように逃げ出した。そして橋の辺まで来ると、振りかえっ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
っていたのである。 ところが、陸上にも、べつな六波羅兵が駈けつけていた。だから
激闘はなおつづいて、いたる所に、血をぶり撒いたにちがいない。そして、七名の郷士の....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
大軍の量にものをいわせている。 一波をおさめては、またすぐ一波の喊声を繰出し、
激闘は夜半におよんだ。――すでに守備の城兵側には、たれの手にも弓はなかった。射る....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
てしまい、また、味方の大名、二階堂|道行、三浦|貞連、曾我ノ入道などをも、随所の
激闘で、あえなく討死させてしまった。 「だめだ! もはやここでは」 気がもろい....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
た。――杉の葉でない、折り笹を笠印とした紛れない菊池方の兵が、すでに、味方同士で
激闘しているのが、そこかしこに見られ出している。――さては裏切り者の内応かと、寂....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、強兵数千を布いて、ござんなれと、待ちかまえていた浜べである。 当然、なぎさの
激闘は猛烈をきわめた。ぶつけて行く船々々――。しぶきと、血うめきと、剣戟のつむじ....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
。 ふいに二、三ヵ所から火を発し、同時に、城中の味方と味方とのあいだに、凄じい
激闘が捲起されたとき、それと同時に、荒木村重の家族や女たちばかりの住んでいる一|....