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濁浪
「濁浪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
濁浪の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みちの記」より 著者:森鴎外
又|仮に繕いたるのみなれば、そこに来るごとに車のあゆみを緩くす。近き流を見るに、
濁浪岸を打ちて、堤を破りたるところ少からず。されど稲は皆|恙なし。夜軽井沢の油屋....
「三国志」より 著者:吉川英治
「今だ!」 と、孔明の計を奉じて、土嚢の堰を一斉にきった。さながら洪水のような
濁浪は、闇夜の底を吠えて、曹軍数万の兵を雑魚のように呑み消した。 渦まく水、山....
「三国志」より 著者:吉川英治
、さらに、次の浪、また次の浪が、それを大空へ揺りあげながら、当る物を打ち砕いて、
濁浪の口に呑まんとしてくる。 しかし、その奔濤の中にも、溺れず沈まず、この凄じ....