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濁醪
「濁醪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
濁醪の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新世帯」より 著者:徳田秋声
ていた。 腕車がステーションへ着くころ、灯がそこここの森蔭から見えていた。前の
濁醪屋では、暖かそうな煮物のいい匂いが洩れて、濁声で談笑している労働者の影も見え....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
ずに、一坏の濁酒を飲むべきだ、というのである。つまらぬ事にくよくよせずに、一坏の
濁醪でも飲め、というのが今の言葉なら、旅人のこの一首はその頃の談話言葉と看做して....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
。東北ではヒヤケとも謂う小さな片手桶が、このためにできていた。是で酒瓶から直接に
濁醪なり稗酒なりを掬んで、寒かったろうに一ぱい引掛けて行くがよいと、特別に骨を折....