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「濠州〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

濠州の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
という鳥多かりし。これは台湾の※鯉《せんざんこう》、西大陸の食蟻獣《ありくい》、濠州のミルメコビウス(食蟻袋獣)、アフリカの地豚《アルド・ワルク》と等しく、長き....
十二支考」より 著者:南方熊楠
が岩を打つ勢いちょうど海波が磯を打つに均《ひと》しき処に登って生存し居るらしい、濠州辺で鮫が内地の淡水湖に進入したりインドや南米に川にばかり棲む鯨類があるような....
初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
醒《さ》めて以来、幾十万の勇敢なる風雲児が、いかに男らしき遠征をアメリカアフリカ濠州および我がアジアの大部分に向って試みたかを。また見よ、北の方なる蝦夷《えぞ》....
柿の種」より 著者:寺田寅彦
あるらしい。 * 昭和九年の秋英人スコットの乗った飛行機が英国と濠州メルボルンとの間をたった七十一時間で飛び渡った。 その目ざましい成効の報知....
十二支考」より 著者:南方熊楠
、蜥蜴などを誇張して、竜の属《たぐい》の想像動物を拵《こしら》えあったと知った。濠州メルボルン辺に棲《す》むと伝えた巨蛇《おろち》ミンジは、プンジェル神の命のま....
十二支考」より 著者:南方熊楠
め置き、用いるに臨み抜き出して尋常に※の前端に嵌《は》め着く。このブシュメン人は濠州土人|火地人《フェージャン》等と併《なら》びに最劣等民と蔑《べっ》せらるるに....
十二支考」より 著者:南方熊楠
しな菌である。今までおよそ二十種ばかり記載された事と思うが、予が知り及んだところ濠州に最《いと》多種あり、三十年ほど前欧州に四種、米国に二種、そのフロリダ州では....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
ずかを働いて多くをとっている――その、余裕|綽々ぶりはなにに由来する※ インド、濠州、南|阿、カナダ――みな一、二世紀まえの探検の成果だ。 するとじぶんに、民....
十二支考」より 著者:南方熊楠
流儀で余り面白くないが、とにかく人に必要な食物の在処《ありか》を教えた功はある。濠州土人の婦女は食物袋に必ず鼠三疋は入れる。ニウカレドニア、ニュージーランドの土....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
が、筆者はすこぶる注意して書いたらしく、くどくどと列べ立ててあった。本人はかねて濠州へ行きたい希望があったので、それをゆうべの事件に結び付けて、こんな拵え事をし....
ヤトラカン・サミ博士の椅子」より 著者:牧逸馬
のチャーリン・クロス」でもあった。各会社大客船の寄港地。貨物船による物資の集散。濠州《ごうしゅう》、あふりか、支那《しな》、日本への関門。そうです。十六世紀に、....
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
幕の方へ馳せ帰った。万国地図を取り出して彼は仔細に調べだした。 「諸君、解った。濠州だ」ラシイヌは元気よく云い放った。 「見たまえ濠州のこの形を、逆にした蝶にそ....
日本の水を濁らすな」より 著者:坂口安吾
打ちだった。しかし日本は古橋を二百にまわして千五百にださなかったね。マーシャルは濠州人で、日米競泳の点数に関係しない番外の人物だ。日本の選手はマーシャルに負けて....
だいこん」より 著者:久生十蘭
だというのであぜんとした。これで日本のモースーメのお里が知れたというものである。濠州でそうであったように、われわれの腕にぶらさがって歩く〈|麺麭かせぎ《ブレッド....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
は軍事経済両方面よりの研究に依り決定するを要す。人口問題等の解決はこれを南洋特に濠州に求むるを要するも、現今の急務は先ず東亜連盟の核心たる日満支三国協同の実を挙....