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濡れ場
「濡れ場〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
濡れ場の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「丹下左膳」より 著者:林不忘
んで、ここまで出てきたのはいいけれど、あたしゃ馬鹿を見ちゃった。この雨さ。とんだ
濡れ場《ば》じゃあ洒落《しゃれ》にもなりゃしない……ちょいと船頭さん、急いでおく....
「人生における離合について」より 著者:倉田百三
寛大に取り扱った。しかしながら現代の男女としてはかような情緒にほだされていわゆる
濡れ場めいた感情過多の陥穽に陥るようなことはその気稟からも主義からも排斥すべきで....
「人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
、例の『椿姫』ってやつさ。いいから、わっしに喋らせねえってことよ。そこで、なかの
濡れ場にだが、こういう台詞があるのだ。椿姫が、色男のアルマンの胸に椿の花を挿して....
「艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
のような夜風と、船べりを洗う川波と、熱い頬と頬を寄せて胸ときめかせながら写し絵の
濡れ場に見入っている役者のような若旦那と柳橋に艶名高いうら若い美妓と、その時堅川....
「祭の夜」より 著者:平林初之輔
れんので、俺はもう出てきたよ」 「でかい獲物をあげるつもりで、あべこべにすっかり
濡れ場を見せられて、あてられちゃったわけだな」 「こういう時にゃ刑事というしょう....