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「濫伐〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

濫伐の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
上高地風景保護論」より 著者:小島烏水
本アルプスという厳粛なる自然の大伽藍に詣でる人々のために、同地にある美しい森林の濫伐に関して、公開状を提出する。 信州の山岳の中でも、御嶽や駒ヶ岳などは、古く....
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
ること限りなし。その神主は他国の馬骨で、土地に何の関係なければ惜し気もなくかかる濫伐を遂げ、神威を損じ、たちまち何方へか転任し、今日誰が何と小言吐くも相手なけれ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
二迎合して姦をなし、国家の精髄たる歴史をも民情をも構わず、神社旧跡を滅却し神林を濫伐して売り飛ばせてテラを取り、甚だしきは往古至尊上法皇が奉幣し、国司地方官が敬....
転機」より 著者:伊藤野枝
被害民の間に妥協が成立して、ひとまずそれは片附いたのだ。しかし水源地の銅山の樹が濫伐されたために、年々洪水の被害が絶えないのと、その洪水のたびに、やはり鉱毒が濁....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
古城門《こじょうもん》を取払ひなほ勢《いきおい》に乗じてその周囲に繁茂せる古松を濫伐《らんばつ》するを見、日本人の歴史に対する精神の有無《うむ》を疑はざるを得ざ....
自力更生より自然力更生へ」より 著者:三沢勝衛
という心配は十分にある。 もちろん、山野の崩壊の中には、その原因として、(1)濫伐とか開墾とか、あるいは無理な道路の開鑿とかいった人工的のものと、(2) そこ....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
庄の山は、みな樹齢が経っている。これはこの国が、兵火にかかっていない証拠だ。敵の濫伐をうけていない証だ。また、領主や民が、飢えたことのない歴史をも物語っている」....