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「濫行〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

濫行の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
ではございますまいか。」 伝右衛門は、こう云う前置きをして、それから、内蔵助が濫行《らんこう》を尽した一年前の逸聞《いつぶん》を、長々としゃべり出した。高尾《....
十二支考」より 著者:南方熊楠
明治四十四年十一月一日『日本及日本人』五頁)。現に紀州では神社|合祀《ごうし》を濫行し神林を伐り尽くして有益鳥類|栖《す》を失い、ために害虫|夥《おびただ》しく....
十二支考」より 著者:南方熊楠
放《ほしいま》まに飲食を貪《むさぼ》り妻女を辱しむる由(『聊斎志異』四)、これは濫行の悪漢秘密講を結び、巧みに畜《けもの》の状をして人を脅かし非を遂げたのであろ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
ばな》しのごとし。ロンドンのウェストミンスター・アッベイは、熊楠知人で詩名兼ねて濫行の聞え高かったジーン・ハーフッドその坊に棲み、毎度飲ませてもらいに往った。英....
敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
だか分りませんが、それじゃア何か差向で居る処へ私が上って来たから、山平殿と不義|濫行でもして居ると心得て、私が立腹して此れへ上って来た故、差向で居た上からは申訳....
食糧騒動について」より 著者:与謝野晶子
義を以て楽観し、お門違いにも文学者の思想を危険視してその方面の出版物に発売禁止を濫行し、露西亜の過激派を憎んでチェック軍と共に征討の兵を浦塩に出すようなことをし....
十二支考」より 著者:南方熊楠
、人を馬鹿にしてその妻女男女を取り、人家を焼き、大水を起し、その他種々雑多の悪事濫行を歓喜天のおかげで成就する方を述べある。ダガ余り大きな声で数え立てると叱られ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
うち一人は大法師である。 「きさまらは、そも、どこの何奴だ。かりそめにも、悪事|濫行におよぶ徒は首斬るぞと、辻々にも、足利殿の御教書(軍の政令)を以て、厳に布令....