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瀚
「瀚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
瀚の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
に下命した鑑定の結果が続々判明して来た。鑑定書はいずれも微に入り細を穿ち、頗る浩
瀚なものであるが、こゝには結論を挙げるだけに止めて置こう。布地に関する鑑定は次の....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
「貞永《じょうえい》式目」に比してその条数三倍以上であるから、武家の法典中最も浩
瀚《こうかん》にして且つ最も周密なるものであること。その二は、この条目を仮名で書....
「環礁」より 著者:中島敦
アム・ギボンがあれの養父になっているのですよ。」ギボンといわれても、私にはあの浩
瀚《こうかん》なローマ衰亡史の著者しか思い当らないのだが、よく聞くと、パラオでは....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
までもない。ことに、自由奔放にペンを走らしたと思える「レ・ミゼラブル」のような浩
瀚《こうかん》なものについては、種々の困難が伴なうものである。だが私としては相当....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
からず。余はこれに答へてその理由の一を以て、北斎の捉《とら》へたる画題の範囲の浩
瀚無辺《こうかんむへん》なることいまだ能《よ》く東洋諸般の美術を通覧せざりし西欧....
「福沢諭吉」より 著者:服部之総
』 慶応四年七月 『洋兵明鑑』 明治元年晩冬 「彼の著作は、今|浩
瀚《こうかん》なる十七巻の全集として行われているが、その内容を検して見ると、その....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
独立した長文のものが生れてきた。 ――あきらかに頼源のことばである――つまり浩
瀚な書物をつかった暗号書簡だったのだ。そしてこの巧妙な情報手段は、帝にいろいろな....
「『西遊記』の夢」より 著者:中谷宇吉郎
遊記』の夢は益々本物になって来た。スタインの専門的な探険報告や燉煌絵画のような浩
瀚《こうかん》なものには手が出ないが、この『踏査記』のような手軽なものに、彼の全....