瀞八丁[語句情報] »
瀞八丁
「瀞八丁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
瀞八丁の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
してしまっていた。大洋と濃緑の山と草木の重々しき重なりの連続であり、殊に九里峡と
瀞八丁の両岸に生い茂る草木こそは、なるほど人間と恋愛するかも知れないところの柳が....
「たぬき汁」より 著者:佐藤垢石
一 伊勢へななたび熊野へさんど、という文句があるが、私は今年の夏六月と八月の二度、南紀新宮の奥、
瀞八丁の下手を流れる熊野川へ、鮎を訪ねて旅して行った。秋の落ち鮎には、さらにも一....
「瀞」より 著者:佐藤垢石
何に豊かな腕を持つ画人であっても、新緑が彩る活きた弾力は、到底描き得まいと思う。
瀞八丁の両岸の崖に、初夏の微風を喜びあふれる北山川の若葉も、我が眼に沁み入るばか....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
々。 ふいに、ぼくら旅客の眠りをさまして、案内嬢がいじらしい嬌声を張りあげる。
瀞八丁から奥瀞までの探勝の美文は彼女のそらんじるまま口をついて出で、船体の震音と....