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瀬田の唐橋
「瀬田の唐橋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
瀬田の唐橋の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
松も、はっきりと眼の前に浮び上って来ている。 三井、阪本、大津、膳所《ぜぜ》、
瀬田の唐橋《からはし》と石山寺が、盆景の細工のように鮮かに点綴《てんてい》されて....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ました。 「それ、これを見な、ここが逢坂山の大谷で、ここが大津だ、大津から粟津、
瀬田の唐橋《からはし》を渡って草津、守山、野洲《やす》、近江八幡から安土、能登川....
「田原藤太」より 著者:楠山正雄
一 むかし近江の国に田原藤太という武士が住んでいました。ある日|藤太が
瀬田の唐橋を渡って行きますと、橋の上に長さ二十|丈もあろうと思われる大蛇がとぐろ....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
二人の駕屋は、深雪を、じっと眺めてから、囁き合って、去って行った。
「ところも、
瀬田の唐橋で、手前に大津とは、紀妙寺《きみょうでら》、へい、今日は」
南玉が、....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
やだ」 それからの二人の旅は至って無事だった。ただ恨みは、近江の湖畔へ出ても、
瀬田の唐橋を渡っても、また逢坂の関を越えても、とうとう武蔵の消息はわからないでし....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
しのおふくろ殿には、改めておれも心から話したいこともある。おれはこの牛を曳いて、
瀬田の唐橋に行っておるから、きっと後から連れ立って来いよ。――いいか、おばばの手....