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火に油を注ぐ
「火に油を注ぐ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
火に油を注ぐの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「見えざる敵」より 著者:海野十三
ああそれなのに、あの火星獣の毛のことをうちの新聞に素っぱぬくなんて、彼奴の憤慨の
火に油を注ぐようなものですよ。そしてもしか、社長がギャングの大将だと嗅ぎつけられ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
た助は、こういう場合に、主膳の意に逆らうような文句を以て応酬することの、かえって
火に油を注ぐようなものであることだけはよく知っている。
そこで、忽《たちま》ち....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
った。彼の恋は募ってきた。毎夜その夢を見た。その上意外な幸福がやってきた。それは
火に油を注ぐようなもので、また彼の目をいっそう盲目ならしむるものだった。ある日の....
「魔都」より 著者:久生十蘭
を辷らしたので、さすがに冷静な真名古も胸中鬱然たる怒気を発した。いわば林の一言が
火に油を注ぐような結果になったのである。真名古は慌てて機嫌を取結ぼうとする林を尻....