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火の元
「火の元〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
火の元の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「足迹」より 著者:徳田秋声
しいと言って、端書で零して来た。そのたんびに家のことを気にかけてあった。戸締りや
火の元の用心、毎日の小遣いのことなどがきっと書いてあった。 「こんなくらいなら、....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
、江戸に未曾有の大火があって、死者の数が十万八千余人の多きに達したので、火災後、
火の元取締の法は一般に非常に厳重になった。「信綱記」に依れば、伊豆守の家中におい....
「ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
ものであることを注意しておきたい。 元子には大きさの種類がある。たとえば雷電の
火の元子は薪炭の
火の元子よりも微小であるから、よく物を透す力がある。光は提灯の羊....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
はおれず、それというより死力を尽してこれと闘わねばならないので、夜々のからッ風に
火の元を用心し、向島は秋葉神社の護符を拝受して台所の神棚に荒神様と同居させるなぞ....
「海底都市」より 著者:海野十三
か》われるだろう」 「そんなに彼等は興味を持っていますかね」 そのことが災難の
火の元だとは知らずに、僕はむしろ得意になって聞きかえした。 五頭《ごとう》....
「茸の舞姫」より 著者:泉鏡花
たといそれが、実家と言う時、魔の魂が入替るとは言え――半ば狂人であるものを、肝心
火の元の用心は何とする。……炭団、埋火、榾、柴を焚いて煙は揚げずとも、大切な事で....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
茅屋で。 奴裸火の下に大の字だから、何、本人はどうでもいいとして、近所ずから、
火の元が危いんでね、乗りかかった船だ、また台所から入って見ると、平気なもんで、ぐ....