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「火の神〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

火の神の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
にこの巨人的磨臼の石の火花から生れた、優しい金髪の若者の貌をした、驚くべく美しい火の神ハイムダル(Heimdall)が、小船に乗って人間界をおとずれ、そうして文....
古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
みになりました。それといっしょに、風の神や、海の神や、山の神や、野の神、川の神、火の神をもお生みになりました。ところがおいたわしいことには、伊弉冉神は、そのおし....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
」 言い終って、女のすがたは消えてしまった。病人もそれから間もなく世を去った。火の神 武進の諸生で楊某という青年が、某家に止宿していたことがある。その家は富....
親しく見聞したアイヌの生活」より 著者:宮本百合子
で作った先きの方をじゃがじゃがさせた一種の木幣で、家の守護神様、穀物の神様、水や火の神様にこのイナオを捧げるのであります。 さすがに寒い所だけあって、神様の中....
手品師」より 著者:豊島与志雄
してきかせました。――それは手品師というよりもむしろ立派な坊さんで、善《ぜん》の火の神オルムーズドに仕えてるマージでした。長い間の修行《しゅぎょう》をして、つい....
アイヌ神謡集」より 著者:作者不詳
ukar an と云ってよろこびます. (11) apehuchi……火の老女.火の神様は,家の中で最も尊い神様でおばあさんにきまっています.山の神や海の神,そ....
三枚続」より 著者:泉鏡花
ぬのであるけれども、月さえやや照し初めたほどの宵の内に何事ぞ。 宵啼をもって、火の神の町を焼く前駆とする者の心には、その声の至る処、路地の奥、土蔵の隅、井戸の....
不在地主」より 著者:小林多喜二
た。泣き声を出した。「熱ッ、熱ッ※」 「ホラ、見れ! そったらもの向けてるから、火の神様に罰が当ったんだ。馬鹿!」 姉のお恵が、物差しで自分の背中をかきながら....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
さりとて形を正しくして翁の姿を仰ぎ視ないわけには行かない。 鳥越座をほろぼした火の神は、さらに下谷二長町の市村座を焼いた。それは三月二十八日の午後六時五十分で....
おりき」より 著者:三好十郎
な。俺が小せい時に聞いた話よ。ふむ……そ言ったもんで、どこの家でも、火じろにゃ、火の神さまが住んでござらっしゃらあ、亭主が居る時は、亭主が火を燃す。……亭主が留....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
のお剣をさえ、 旨く鞘から抜き取ります。 日の神のフォイボス様の弓矢も、 燃える火の神のヘファイストス様のやっとこも取る。 あの火に遠慮しなかったら、お父う様チ....
古事記」より 著者:太安万侶
ヤの島まで合わせて六島です。 神々の生成 ――前と同じ形で萬物の起原を語る。火の神を生んでから水の神などの出現する部分は鎭火祭の思想による。―― この....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
う語は新しいというよりもむしろ稀である。一つの参考は越後|蒲原などの昔話に、家の火の神すなわち荒神とか竈神とかいうものを、ホド神と謂い、また北信や岩手県下に、ホ....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
の災難を免れるという言い伝えなどは、あるいは別途の発生と考えている人もあろうが、火の神は愛宕の祀られる前からあった筈だから、両者根本の共通は必ずしもなかったとは....
性に関するアイヌの習俗」より 著者:河野広道
もおこなわれた。 朝鮮の女の虎退治の話や、日本の女が火事のときに腰巻を打振って火の神を追い払う風習なども、明らかにアイヌのホパラタに通ずるものであって、かつて....