火の見梯子[語句情報] » 火の見梯子

「火の見梯子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

火の見梯子の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
い詰めていました。大きい自身番には、五、六人も控えているのがありました。その頃の火の見梯子は、自身番の屋根の上に付いていて、火事があると店の男が半鐘を撞くか、ま....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
蔓や葉が搦み合ったままで、長い梯子と共に横たわっていた。その以来、わたしの町内に火の見梯子は廃せられ、そのあとに、関運漕店の旗竿が高く樹っていたが、それも他に移....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ほんとにあん畜生、俺の苦手《にがて》だ」 五六町も走ったあとで、とある町の角の火の見梯子の下に立って、金助はホッと胸を撫《な》で下ろしました。胸を撫で下ろしな....
」より 著者:海野十三
いい。それに、お前の仕事のなっとらんことは、この町で知らぬ者はないぞ。わしはこの火の見梯子をお前に請負わせるようになったと聞いて強く反対したのじゃが……」 松....
思い出草」より 著者:岡本綺堂
。かくの如くにして、江戸子は次第に亡びてゆく。浪花節の寄席が繁昌する。 半鐘の火の見梯子というものは、今は市中に跡を絶ったが、私の町内――二十二番地の角――に....
雷門以北」より 著者:久保田万太郎
町の提灯やのまえに焼鳥の露店も見出せなければ、大風呂横町の、宿屋の角の空にそそる火の見梯子も見出せなくなった。――勿論、そこに、三十年はさておき、十年まえ、五年....