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火の鳥
「火の鳥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
火の鳥の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「火の鳥」より 著者:太宰治
ばかだ、ばかだ。ひとのめかけになるなんて。ばかだ。死ね! 僕が殺してやる。」 「
火の鳥未完」....
「十五年間」より 著者:太宰治
も持てなかったが、しかし、日本は、やっちゃったのだ。 昭和十四年に書いた私の「
火の鳥」という未完の長編小説に、次のような一節がある。これを読んでくれると、私が....
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
は「文学に対しては高い喜びで接していた。」比較的上流の婦人ばかりで作られていた『
火の鳥』という雑誌に、「ビラ撒き」という詩を発表し、『女人芸術』に「お目見得」と....
「死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
。またその闇夜のなかに、小さな赤い火の粉が飛ぶのも見える。近づいてゆくと、それは
火の鳥となる。そしてそういうのが永遠につづくだろう。 またある時、冬の暗い夜な....
「魔都」より 著者:久生十蘭
会服《ソワレ》を着て、見るもいぶせきこの木賃宿の一室へ、さながらニジンスキイの「
火の鳥」とでもいった花々しいようすで飛び込んで来た。
引き戻しておいて、力任せ....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
だ襟足をあっけにとられてながめていると、ラヴェルの〈スペインの時〉とファリアの〈
火の鳥〉をあっさり奏いて、ありがとうございましたとお辞儀をしてぽくぽく帰って行っ....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
緋の法衣のごとく※と立った。 水平線上は一脈|金色である。朱に溶けたその波を、
火の鳥のように直線に飛んで、真面に銅像を射たのであった。 しばらくして、男女は....
「三国志」より 著者:吉川英治
、焔の音とも、濤の音とも、風の声ともつかないものが、瞬間、三江の水陸をつつんだ。
火の鳥の如く水を翔けて、敵船の巨体へ喰いついた小艇は、どうしても、離れなかった。....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
。 「まずは、よかった」 いつわらぬ心では、正成はそう思っていた。 しかし、
火の鳥は、いつのまにか、ここらの郷武者の間に、卵を孵していた。彼の肉親のうちから....