火事泥[語句情報] »
火事泥
「火事泥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
火事泥の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「丹下左膳」より 著者:林不忘
る――」
「それ見ろ!」左膳は、勝ち誇った眼をお藤から源十郎へ返して、
「貴様の
火事泥《かじどろ》さえなけりゃあ俺はあの夜坤竜を手に入れて、これ、この」と左剣を....
「三国志」より 著者:吉川英治
揚げ願いたい」 と、対峙の陣を布いた上、こう外交折衝に努めたので、呉もついに、
火事泥的な手を出し得ずに、やがて一応、国境から兵を退いた。 建興十五年、蜀は、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
。 だから彼らの貧土には、この大乱もまったくちがう意味の千載一遇と映っていた。
火事泥はその本能にちかいものだが、無知で無力で、しかも善良な者の、戦争への揶揄も....
「春泥」より 著者:久保田万太郎
ゝるんじゃァ……?」 「あたりめえよ。チョコはたゞ儲けたい一心よ。どさくさ紛れの
火事泥を稼ごうって奴よ。――だから種出しはちゃんと外にいる。」 「誰だ? ――誰....