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火事装束
「火事装束〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
火事装束の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吉良上野の立場」より 著者:菊池寛
が軋って、雪明りがほのかにさしこんだ。 「しまった、だめだ」と思ったとき、戸口へ
火事装束らしい姿の男が現れて、槍をかまえながらはいろうとした。用人が、薪を掴んで....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
出し、まず窓から見ると、会津家参内の様子である。そのうち自分は町の空に出て見て、
火事装束の着込みに蓑笠まで用意した一隊が自分の眼前を通り過ぐるのを目撃した。 ....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
れ手を柄頭に整然とひかえている。
通りがかりか、ないしは志あってか、この一団の
火事装束、いま血戦の最中にこっそり邸内に忍び入って来たものに相違ない。
夜陰《....
「狐」より 著者:永井荷風
と鳶の頭清五郎がさしこの頭巾《ずきん》、半纒《はんてん》、手甲《てっこう》がけの
火事装束《かじしょうぞく》で、町内を廻る第一番の雪見舞いにとやって来た。 「へえ....