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火口原
「火口原〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
火口原の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「化け物の進化」より 著者:寺田寅彦
言われる。これについて思い出すのは十余年前の夏|大島三原火山を調べるために、あの
火口原の一隅に数日間のテント生活をした事がある。風のない穏やかなある日あの火口丘....
「詩と官能」より 著者:寺田寅彦
らと昔話をしていたとき、かつて自分がN先生とI君と三人で大島三原山の調査のために
火口原にテント生活をしたときの話が出たが、それが明治何年ごろの事だったかつい忘れ....
「日本人の自然観」より 著者:寺田寅彦
原始林も見られ、また野草の花の微風にそよぐ牧場も見られる。雪渓に高山植物を摘み、
火口原の砂漠に矮草の標本を収めることも可能である。 同種の植物の分化の著しいこ....
「肌色の月」より 著者:久生十蘭
得ないといった。言われてみれば、そのとおりで、火口状の凹地に湛水《たんすい》した
火口原湖に、水の湧く吸込孔などあるはずがない。石倉がなんのためにありもしない吸込....
「わが童心」より 著者:佐藤垢石
遂げたということであった。 山上の榛名湖にも、いろいろの想い出がある。華やかな
火口原の花野の果てに、漂う水の湖辺に糸を垂れて大きな鱒を引っかけた釣悦は、なにに....
「榛名湖の公魚釣り」より 著者:佐藤垢石
いように釣れる。 榛名富士、相馬山、ヤセオネ、天神峠に囲まれた、広いなだらかな
火口原の野の末に、描いたような枯れ林を水際に映した美しい榛名湖で、公魚を釣る気分....