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「火山島〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

火山島の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旅日記から」より 著者:寺田寅彦
君ハース氏らと袂別の心持ちでシャンペンの杯をあげた。……十時過ぎにストロンボリの火山島が見えた。十五夜あたりの月が明るくて火口の光はただわずかにそれと思われるく....
グスコーブドリの伝記」より 著者:宮沢賢治
い空気中の炭酸ガスの量できまっていたと言われるくらいだからね。」 「カルボナード火山島が、いま爆発したら、この気候を変えるくらいの炭酸ガスを噴《ふ》くでしょうか....
不尽の高根」より 著者:小島烏水
ぼって、裾野がいまだ生成しないうち、富士と、愛鷹と、箱根が、陥没地帯の大海原に、火山島のように煙を吐いて、浮かんでいたところを想像すれば、今日の豆南諸島の大島、....
石ころ路」より 著者:田畑修一郎
た日は、海にうねりこそあったが、穏かなうす曇りで、船から望んだときの三宅島はその火山島らしい円錐形の半ばの高さから下方は淡緑色に蔽われて、陸へ上るとすぐ、そこは....
無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
の南東の端にある、新鳥島(この島は、北緯二十五度、東経百五十三度にあったのだが、火山島であるから、たぶん、噴火か何かで海底にしずんだのだろうといわれている)の近....
昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
るナツナ島のことを話さなければならない。 ナツナ島。この島は黒潮に洗われる緑の火山島だ。大きな椰子《やし》の木が島一ぱいに生えていて、谷間からはつめたい清水が....
天草の春」より 著者:長谷健
い島々のあるのに、私は先ず驚かされた。しかもその島々の自然的配置が面白く、恐らく火山島だろうと思われる、奇石怪岩がいたるところに散在して、後で聞いたが、天草松島....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
五、六年ごろと思うが、断崖にかけてある樋を渡って母にしかられた思い出だ。三宅島は火山島で水に不便だ。清水を部落までひく樋がよく谷間にかかっている。私の渡った樋は....