火山礫[語句情報] » 火山礫

「火山礫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

火山礫の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
高山の雪」より 著者:小島烏水
幅が大きいのである。雪解の水に漉《こ》されて沈澱した砂は、粒が美しく揃って、並の火山礫などとは、容易に区別が出来る。また富士山の「御中道めぐり」と称して、山腹の....
日本山岳景の特色」より 著者:小島烏水
みんな流水や、墜雪の浸蝕した痕跡であるが、あの御殿場口から登り初めると、宝永山の火山礫を冠った二箇の砂山が、山腹から約百尺も顔をもちあげて、裾を南へ引いているの....
グスコーブドリの伝記」より 著者:宮沢賢治
でした。 「あすこには熔岩《ようがん》の層が二つしかない。あとは柔らかな火山灰と火山礫《かざんれき》の層だ。それにあすこまでは牧場の道も立派にあるから、材料を運....
高千穂に思う」より 著者:豊島与志雄
く平らな尾根に出る。 尾根はすぐにつきて、急斜面が前方に壁立している。代赭色の火山礫に蔽われていて、踏みしめてもずるずると半ばは滑る。崩れおちた砂礫の色合で、....
自由人」より 著者:豊島与志雄
を登った。それから高燥な屋根の小松林の中を、ひたひたと急いだ。最後には、代赭色の火山礫に蔽われた急斜面を、足場を求めながら攀じ登った。旧火口の縁をまわり、馬の背....
イギリス海岸」より 著者:宮沢賢治
うと忽《たちま》ち西の方の火山が赤黒い舌《した》を吐《は》き、軽石《かるいし》の火山礫《かざんれき》は空もまっくらになるほど降って来て、木は圧《お》し潰《つぶ》....