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「火山脈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

火山脈の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
富士」より 著者:岡本かの子
纏《ばんてん》を極めているのに、下より突き上げ上から展《の》し重なるよう、十一の火山脈が縦横に走る。 かくて、この島山は、潮の海から蜻蛉型に島山の肩を出すこと....
日本山岳景の特色」より 著者:小島烏水
動に帰せられているのである。 ここには日本アルプス中、唯一の活火山硫黄岳(御嶽火山脈に属し、乗鞍岳の尾根つづきに当る)があって、硫黄岳(別名焼岳)の一峰、白谷....
白妖」より 著者:大阪圭吉
ている十国峠と箱根峠とを結ぶ山脈線は、伊豆半島のつけ根を中心に南北に縦走する富士火山脈の主流であって、東に相模灘、西に駿河湾を俯瞰しつつ一面の芝草山が馬の背のよ....
谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
岩壁の大天井まで這い上ると、日輪は爛々として、頭上に高い、西の方乗鞍岳御嶽の大火山脈は紫紺の森と、白雪と、赭岩の三筋に塗られ、南の方木曾山脈は、鳶色の上著に白....
連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
草の花が水中に隠れた根によって連絡されているようなものである。あるいはまた一つの火山脈の上に噴出した二つの火山のようなものでもある。しかしこれだけの関係ではあま....
恐竜島」より 著者:海野十三
ようやく手をといて、立ち上った。 「いやなところだね。赤道《せきどう》の附近には火山脈《かざんみゃく》が通っているんだが、この島もその一つなのかなあ」 ラツー....
火星探険」より 著者:海野十三
ふるわせながらいった。 「噴火。噴火して、どうしたというんだい」 「この塔の下に火山脈があってね、それが急に噴火したんだよ。だから塔が空へ放りあげられたんだ」 ....
日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
て伝えられたもので、荒唐無稽な神話のように思われるが、わが国土が地震帯に縁取られ火山脈の上にいるということから考え合わすと、決して仮作的な伝説でないということが....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
だね」 と私が言うと、安子は息切れしてる私を見て笑いながら、 「ホノルルは高い火山脈があって、登りなれてるもの」 と言って、疲れを見せなかった。 絶頂に辿....
私本太平記」より 著者:吉川英治
質がいぜん隆々と弓矢に存していたこともよく窺われよう。たしかにここの鳴動は“時の火山脈”の一噴口をおもわせた。 そしてまたその地熱は、地底をとおして、河内の千....