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火床
「火床〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
火床の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蠅男」より 著者:海野十三
て居り、大きなマントルピースの上には、置時計その他の雑品が並んでいた。しかもその
火床には、大きな石炭が抛りこまれて居り、メラメラと赤い焔をあげて、今や盛んに燃え....
「昔の火事」より 著者:宮本百合子
け始めた。殆ど昼からじゅうかかって二人が掘り出したのは粘土で厚くかためた焚口の、
火床から外へ煙出しの通じた一つの原始の竈であったが、井上は、そうやって猛之介が飽....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
う間もなく、うしろにあって、パリパリという物を裂くような音が聞えたかと思う途端、
火床を開いたようにドッと猛烈な火の手があがり、彼は俄に高熱と呼吸ぐるしさとに締つ....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
つぎに、積みわかし。
これは、ねた土を水でといた濃液《のうえき》を注ぎかけて
火床に据《す》え、ふいごを使って鉄を焼くのだ。小わかしというのがそれ。
大沸か....
「グーセフ」より 著者:神西清
、水夫が二人降りて来て、彼を病室から担ぎ出す。 彼は帆布で縫いぐるみにされて、
火床の鉄棒を二本|錘に入れられる。帆布に縫い込まれた彼は、人参か大根のように見え....