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火打ち石
「火打ち石〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
火打ち石の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
覚悟また壮烈です。 「これこそ南蛮渡来の油薬、とくとごろうじませい」 叫びつつ
火打ち石取り出して、五体かまわずに切り火を散らし放ったかと見えるや、全身たちまち....
「藤棚の陰から」より 著者:寺田寅彦
忽然として記憶の水準面に出現する。そうして、その引き出しの中には、もぐさや松脂の
火打ち石や、それから栓抜きのねじや何に使ったかわからぬ小さな鈴などがだらしもなく....
「小浅間」より 著者:寺田寅彦
片で内部の軽石状構造を示すものが多いようである。 それからまた、ちょっと見ると
火打ち石のように見える堅緻で灰白色で鋭い稜角を示したのもあるが、この種のものであ....
「かちかち山」より 著者:楠山正雄
、うしろもふり向かずにせっせと歩いていきました。うさぎはそのひまに、ふところから
火打ち石を出して、「かちかち。」と火をきりました。たぬきはへんに思って、 「うさ....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
なった。その代りある日土人用の弓と矢とをこっそり持って来てくれた。それにもう一つ
火打ち石と火打ち鎌とを持って来てくれた。おかげで私はそれ以来鳥や獣を獲ることが出....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
蝠でも飛びだして来はしまいかしらと思われるほど暗い。 「お待ち」 丹左は隅で、
火打ち石をカチカチ磨ッているのだ。どこで拾って来たか、短檠に灯りがつく。 見れ....