» 火明

「火明〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

火明の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
南極の怪事」より 著者:押川春浪
暗中に煩悶して、暗中に死すべかりしなり。 火は以前より多少明るくなれり、されど火明るくなりしとて、余に希望の光微見えしにあらず、余は刻一刻死の場所に近づきつつ....
間人考」より 著者:喜田貞吉
続日本紀大宝二年正月条には、正六位上|丹比間人宿禰に従五位下を授くとあって、別に火明命の後裔と称する丹治比姓のもので、間人姓を称えたものであったと見える。また日....
リギ山上の一夜」より 著者:斎藤茂吉
は既に峻峰が迫っており、左手には寂しい人家を画いている。女の膝のところには焚火の火明りがうつっているから、暁が未だほの暗いのであるが、太陽が暫くするとのぼる気配....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
車を呼んだ。ふりかえった姉妹の顔も、唯ぼんやりと白かった。 車は一走りして、燈火明るい町の唯有る家の前に梶棒を下ろした。 「何だ」 「義仲寺どす」 余は呆気....
白木蓮」より 著者:豊島与志雄
ところがある。私の知ってる限りでは、彼女は「小鍛冶」が好きだ。「稲荷山三つの灯し火明らかに心をみがく鍛冶の道…」のその最初から、彼女の明るい顔は白皙とも言えるほ....
平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
でもないと思って、誘われれば嫌々ながら出かけて行くといったわけあいらしいんです」火明りに映った顔 源内先生は、ぶつくさ。 内心は、それほど嫌でもなさそうなん....
斬られの仙太」より 著者:三好十郎
今井 加多さん、玉造の諸兄は予定通り敢行したらしいですなあ、ご覧なさい!(空の火明りは急速に赤くなり、その反映が三人の顔に赤く映るぐらいになる) 仙太 おお!....
天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
今井 加多さん、玉造の諸兄は予定通り敢行したらしいですなあ、御覧なさい!(空の火明りは急速に赤くなり、その反映が三人の顔に赤く映るくらいになる) 仙太 おお!....
三国志」より 著者:吉川英治
明るい丁子の花を咲かせた。 「あ……。再会の日は近い!」 彼は、つぶやいた。燈火明るきとき吉事あり――という易経の一辞句を思いだしたからである。一点、彼の胸に....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、止まるところを知らないもののようである。 すると…… ふと暗くなりかけた焚火明りから二、三間ほど先の草むらで、何か、ごそりと、獣でも這ったような物音がした....