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火柱
「火柱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
火柱の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「少年」より 著者:芥川竜之介
じり敵陣へ肉薄《にくはく》した。もっとも敵の地雷火《じらいか》は凄《すさ》まじい
火柱《ひばしら》をあげるが早いか、味かたの少将を粉微塵《こなみじん》にした。が、....
「恐竜艇の冒険」より 著者:海野十三
て、火山灰《かざんばい》をまきちらし、地震はあるし、ときどきドカンと大爆発をして
火柱が天にとどくすさまじさで、こんな不安な土地には総督府はおいておけないというの....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
か、消えていた。 その次の瞬間、弦三の眼の前に、瓦斯タンクほどもあるような太い
火柱が、サッと突立ち、爪先から、骨が砕けるような地響が伝って来た。そして人間の耳....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
弾の落下地点に耳をそばだてていると、佐伯さんのあたりに轟然と落下し、あたりに太い
火柱が立った。婦人たちの悲鳴、金切声など同時に起きる。 「萩原さんのところだ!」....
「海底都市」より 著者:海野十三
そのことばが終るとともに立上って、両の肩をぶるぶるとふるわせた。 僕の好奇心は
火柱《ひばしら》のようにもえあがったけれど、博士の沈痛《ちんつう》な姿を見ると、....
「金属人間」より 著者:海野十三
そしてほっと一息ついたおりしも、天地もくずれるような音がして、目の前にものすごい
火柱《ひばしら》が立った。第二研究室が、大爆発を起こしたのだった。なにゆえの爆発....
「火星兵団」より 著者:海野十三
、かの青年は、ひとり合点をして、「それなら話してあげましょう。千蔵さんは、ゆうべ
火柱にひっかけられて、大怪我をしたのですよ」
「えっ、
火柱ですか?
火柱というと....
「人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
いのだ」 そのとき、その谷あいが、轟然たる一大音響とともに爆発した。ものすごい
火柱がたち、煙と土とが、渦をまいた。すべては探照灯に照らしだされて、更にものすご....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
「探照灯みたいだが――」 と思っていると、こんどは別のところから、ものすごい
火柱が二本も立ちあがって、それからまっ赤な火の玉が、ぽろぽろと海面へおちはじめた....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
聞きとれた。 「射ち方始めッ」 警笛がピリピリと鳴る。眩むような、青白色の太い
火柱がサッと空中に立った。照空灯が点火したのだ。三条の光芒は、行儀よく上空でぶっ....
「雷」より 著者:海野十三
、東へ東へと走ってくる。 ピカリッ! 一閃すると見る間に、向うの野末に、太い
火柱が立った。落雷だ。 「……どうです、北鳴さん。私の家はすぐそこですから、夕立....
「空襲警報」より 著者:海野十三
にゆらいだ。ものすごい大爆発! まぢかもまぢか、聴音機の大ラッパがたちまちもげて
火柱の間を縫うように吹きとんでゆく。それをチラリと見たが……。 「ウウーン。ば、....
「杜子春」より 著者:芥川竜之介
つんざく程、大きな雷鳴が轟いたと思うと、空に渦巻いた黒雲の中から、まっ赤な一本の
火柱が、杜子春の頭へ落ちかかりました。 杜子春は思わず耳を抑えて、一枚岩の上へ....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
ら素敏い。立つか立たないに、ぴしゃぴしゃと、平掌で銀の横ッ面を引叩いた、その手が
火柱のようだから堪りません。 鍍金の奴、目がくらんで、どたり突倒る。見物|喝采....
「迷信解」より 著者:井上円了
かろうと思う。その他の怪火につきてはいちいち説明することはできざれども、民間にて
火柱が立つということがある。そのときには必ず火災があると申しておるが、『荘内可成....