火焚[語句情報] » 火焚

「火焚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

火焚の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
の人間を、この中に這わせた、寒さに手も凍えて、金剛杖さえ持つ力がなかった。 焚火焚火、人々は手足の関節から、血の循環が一秒一秒止まったように、意識された、今凍....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
燈のかげに」の方は覚官的に直接に云っている。 ○ 難波人葦火焚く屋の煤してあれど己が妻こそ常めづらしき 〔巻十一・二六五一〕 作者不詳 ....
我が円朝研究」より 著者:正岡容
例の錆刀を持ちまして」浪江の横腹をひと抉り抉ったのである。 いまのいままで迎い火焚きながら物語っていたというところだけに、五つの真与太郎にしても錆刀で相手に斬....
古事記」より 著者:太安万侶
ました。そこで盛んに遊んで、酒|酣《たけなわ》な時に順次に皆舞いました。その時に火焚《ひた》きの少年が二人|竈《かまど》の傍におりました。依つてその少年たちに舞....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
夕暮はただこれ等の人々にのみ寂しかった。兄姉はまだ野仕事から還らず、母は勝手元に火焚き水汲みまたは片付け物に屈托をしている間、省みられざる者は土間の猫|※、それ....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
の文字の出現よりはずっと古い。我々の先祖は太古から火を焚いていたはずだから、その火焚き場を意味する名詞は、これに先だって必ず有ったのであるが、少なくとも中央にお....
こども風土記」より 著者:柳田国男
して行くのがよいかと思う。カマクラと称する秋田県の雪小屋などは、以前の鳥追歌や御火焚棒がまだ残っているにもかかわらず、今では女の児が火鉢なんか持込んで、静かに煮....