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「火照り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

火照りの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
トロッコ」より 著者:芥川竜之介
絶えずくうくう鳴った。 竹藪の側を駈け抜けると、夕焼けのした日金山の空も、もう火照りが消えかかっていた。良平は、愈気が気でなかった。往きと返りと変るせいか、景....
阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
勝ちとした。彼は右手を挙げて自分の面を力任せに引ッぱたいた。すると顔がカッとして火照り出しかなりの痛みを感じたが、心はかえって落ち著いて来た。打ったのはまさに自....
夏の花」より 著者:原民喜
暗黒と化したかと思うと、沛然《はいぜん》として大粒の雨が落ちて来た。雨はあたりの火照りを稍々《やや》鎮《しず》めてくれたが、暫くすると、またからりと晴れた天気に....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
はもう、歩けんがなあ」 と、大根のような白い足に、大根おろしを摺って、足の裏の火照りに塗ってもらっている傾城もある。 元気なのは、破れ三味線を借りて来て爪弾....