火牛[語句情報] » 火牛

「火牛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

火牛の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
オリンポスの果実」より 著者:田中英光
ワイの王様なんとか一世が、なんとかいう蛮人《ばんじん》の酋長《しゅうちょう》を、火牛の戦法で、この崖から追い落した。で、陽の照っているほうは、なんとか一世の善霊....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
として逃げ惑っている人たちは、更にこの猛獣の出現におびやかされた。むかしの合戦に火牛《かぎゅう》の計略を用いたとかいうことは軍書や軍談で知っているが、いま眼《ま....
二、三羽――十二、三羽」より 著者:泉鏡花
日光に浴しつつ、屋根を自在に、樋の宿に出入りするのを見て、谷に咲残った撫子にも、火牛の修羅の巷を忘れた。――古戦場を忘れたのが可いのではない。忘れさせたのが雀な....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
かへ吸い込まれたようになって、曳けども押せども動かない。百計尽きて思いついたのが火牛のはかりごとで、試みに牛の尾に火をつけると、牛も熱いのに堪えられなくなったと....
三国志」より 著者:吉川英治
徐晃の奇襲隊は、用意の硫黄や焔硝を投げつけ、敵の糧車へ、八方から火をつけた。火牛は吠え、火馬は躍り、真っ赤な谷底に、人間は戦い合っていた。 真夜中に、西北....