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「火砲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

火砲の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
よりも防禦に適する点が多い。殊に機関銃の防禦威力は、すこぶる大きい。これに対し、火砲は小銃に比し攻撃を有利にするが、その威力も築城と防禦方法の進歩により掣肘され....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
撚紐の弦を中央の把手まで引き、発射する時は、その把手を横倒しにするという装置で、火砲初期頃の巻上式に比べると、きわめて幼稚な十三世紀あたりのものに相違なかった。....
技術の哲学」より 著者:戸坂潤
製品の輸出に於て世界に於ける独自の地位を占めていた。スペインの無敵艦隊も英国製の火砲を載せていたのだと云われている。 ** 「技術とイデオロギー」の項参照。 ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ました。 「京都お手薄と心配致し居り候折柄、長州藩士等追々入京致し、都に近々放火砲発の手筈《てはず》に事定まり、其虚に乗じ朝廷を本国へ奪ひたく候手筈、予《かね....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
優勢を保っていただけになおさら砲兵にまつ所が多かった。ウェリントンが百五十九門の火砲をしか有しなかったのに対して、ナポレオンは二百四十門を有していた。 仮りに....
紅毛傾城」より 著者:小栗虫太郎
ぬ、あれが軍船でのうてなんじゃ。魯西亜もこんどこそは怒りおったとみえ、どうやら、火砲を差し向けてきたらしいぞ」 と蘇古根横蔵は撥を据えて、いつも変わることのな....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
力をチエッテ・コムニ高原に向け、これはアジアゴ市を目標とした。 そして、猛烈な火砲戦に、算を乱し、潰走する伊軍を追うて、まもなく、その両市を占領することができ....
昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
て、舷に大きな口をあけた。その口の中から、戦車の群がはい出すのだ。 かれらが、火砲をふり立てて、うす暗い艙《くら》の中から出て来る恰好は、まるで穴をはい出る猛....
三国志」より 著者:吉川英治
的影響を、中国大陸よりも逆に早くうけていたこの※族軍は、すでに鉄で外套した戦車や火砲を持ち、またアラビヤ血種の良い馬を備え、弓弩槍刀もすべて優れていたといわれて....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
独軍占領後の研究に依れば、マジノ線の築城編成は第一次欧州大戦の経験を主として専ら火砲の効力に対抗する事だけを考えて、攻者の新兵器に対する考慮が充分払われていなか....