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火祭
「火祭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
火祭の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「服装に就いて」より 著者:太宰治
流に呑まれ、もう少しのところで、押し流されるところであった。富士吉田は、八月末の
火祭りの日であった。その土地の友人から遊びに来いと言われ、私はいまは暑いからいや....
「映画雑感(Ⅳ)」より 著者:寺田寅彦
映画錯覚の二例 塚本閤治氏撮影の小型映画を見た時の話である。たしか富士吉田町の
火祭りの光景を写したものの中に祭礼の太鼓をたたく場面がある。そのとき、もちろん無....
「映画」より 著者:宮本百合子
目を瞠って、ロンドンの水晶宮焔上の光景を観た。 数年前の夏の夜、その水晶宮に花
火祭があって、私は小さい妹をつれて、それを見物した。そのガラスづくりの巨大な建物....
「血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
、火事かのように赤らんでいる。 「そうそう」と角右衛門が云った。「今日から府中は
火祭りだったのう。あの火がそうじゃ」 「向こう七日間は祭礼つづき、町はさぞ賑わう....
「古事記」より 著者:武田祐吉
項に重出したものもある。各稱の下の數字は本書のページ數である。 祭祀 鎭
火祭 道饗祭 身禊 風神祭 誓約 天の岩戸 祓 收穫の神の系譜 新嘗祭 神宮神社....
「古事記」より 著者:太安万侶
――前と同じ形で萬物の起原を語る。火の神を生んでから水の神などの出現する部分は鎭
火祭の思想による。―― このように國々を生み終つて、更《さら》に神々をお生....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ねたところ、若公卿の一人が、大塔ノ宮の候人と称する年配の武者と顔見あわせて、 「
火祭りじゃよ」 と、笑って答えた。けれどなお妓のひとりが、座興半分に、 「
火祭....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
のが神事のこととあるのみで、期日も行事も記してないが、栗太郎勝部神社のオコナイは
火祭で、大松明の柴に用いる榛の木が乏しくなったので、今はハゲシバリを代用している....