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火縄銃
「火縄銃〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
火縄銃の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ごん狐」より 著者:新美南吉
ずらをしに来たな。 「ようし。」 兵十は立ちあがって、納屋《なや》にかけてある
火縄銃《ひなわじゅう》をとって、火薬をつめました。 そして足音をしのばせてちか....
「海異記」より 著者:泉鏡花
じろりと横目に覗くと、いつも前はだけの胡坐の膝へ、台尻重く引つけ置く、三代相伝の
火縄銃、のッそりと取上げて、フッと吹くと、ぱッと立つ、障子のほこりが目に入って、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
蔵の室内銃を取り上げました。 室内銃というてもそれは拳銃ではありません。普通の
火縄銃よりは少し短いものであって、やはり
火縄銃ではありません。 これはコルトの....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の家を飛び出しました。 「金さん、金蔵さん」 長者屋敷のところで、横合いから、
火縄銃《ひなわづつ》を担《かつ》いで犬をつれた猟師|体《てい》の男が名を呼びかけ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
だって?」 米友は屋根の上を屹《きっ》と見る。生薬屋《きぐすりや》の屋根の上へ
火縄銃を担《かつ》ぎ上げたのは、米友も知っている田丸の町の藤吉という猟師であった....
「近藤勇と科学」より 著者:直木三十五
陣笠《じんがさ》をもらって、新らしく入ってきた隊土に、戦争の経験談を話した。 「
火縄銃の外、御前なんか、鉄砲を知らんだろう。長州征伐の負けたのも、その為だ。舶来....
「人狼」より 著者:岡本綺堂
三郎、三十四五歳、以前は武士なれど、今は浪人して猟師となっている姿、大小を横えて
火縄銃をかつぎ、小鳥二三羽をさげて出づ。) おいよ おお、戻られましたか。きょう....
「原子爆弾雑話」より 著者:中谷宇吉郎
たことになる虞《おそ》れが十分にある。今回の原子爆弾は原子火薬を使うものとしては
火縄銃《ひなわじゅう》程度と考えるのが至当であろう。この
火縄銃が大砲にまで進歩し....