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火蓋
「火蓋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
火蓋の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
政府運動」 「中華民国も一と先ず中立宣言か」 「上海に市街戦起る、○○師団、先ず
火蓋を切る。米国空軍は杭州地方に集結」 東京市民は、我が軍に関するニュースの少....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
ていたくらいです。そのうちに形勢がだん/\切迫して来て、いよ/\明日か明後日には
火蓋が切られるだろうという五月十四日の午前から、藤崎さんはどこかへ出て行って、日....
「地球要塞」より 著者:海野十三
しているのは、米連主力艦隊のことであろう。うむ、いよいよ米連側は、高角砲をもって
火蓋を切りだしたよ。おお、三千機の超重爆機から成る欧弗同盟のアフリカ第四空軍は、....
「沈没男」より 著者:海野十三
、一しょに駈けだしていった。それを合図のように、シュペー号の主砲六門は、一せいに
火蓋を切った。 あっ、命中だ! 英艦エクセター号の艦側から、濛々たる黒煙があが....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
事務長が艇内の方々へ電話をかけはじめた。 秘密のうちに共産党員にたいし、戦いの
火蓋が切られたのである。 当のケレンコとリーロフが、知っているかどうか知る由も....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
ん。 突如として鼓膜をつんざくような烈しい砲声が起った。高射砲が飛行機めがけて
火蓋を切ったのだ。 だだだん、がんがんがん。 あっちからもこっちからも、高射....
「空襲警報」より 著者:海野十三
撃下の帝都 魔鳥のような敵機の姿はついに品川沖に現れた。海岸の高射砲は一せいに
火蓋をきった。その煙の間を縫うようにして、見る見る敵機は市街の上……。 けたた....
「加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
見えた。そこに土人が集まっている。 「打て!」とホーキン氏が令を下した。と同時に
火蓋が切られ白煙りがパッと立ち上がり木精が四方から返って来た。 三人の土人が地....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
ト南方より、スガナ渓谷にいたる、トレンチノ全線の砲兵が、約二千門といわれる砲列の
火蓋を切った……。それが伊墺戦線最大の殺戮なのであった。モリ南方高地からかけて、....
「戯曲復興の兆」より 著者:岸田国士
あたかも、かつてのロマンチシズムの運動が、ユゴォの戯曲「エルナニ」の上演によって
火蓋を切ったのとやゝ共通するところがあるようだけれども、それはむしろ外観の類似で....
「鷲」より 著者:岡本綺堂
、持場の者が筒を向けた。しかもあまりに急いで、弾の届くところまで近寄らないうちに
火蓋を切ったので、鳥はそのまま飛び去ってしまった。ただしそれは尾白などというもの....
「「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
、まだドイツ東洋艦隊が南太平洋にいるという頃。はやくも、新占領区域を中心に商戦の
火蓋をきった、向うみずな一商会があった。それが、折竹の義兄が経営する海南社。のち....
「「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能」より 著者:癋見鈍太郎
戦争となると、日常生活よりも真剣味が高潮しているだけに、一層この感が深い。一度
火蓋を切ったが最後、全戦線が「能的の気魄」をもって充たされていると言っていいであ....
「ローマ法王と外交」より 著者:国枝史郎
したのであったが、ルーテル出でて九十五箇条の免罪符攻撃の意見書を草し、宗教改革の
火蓋を切ったのでこの企ては失敗に終り、諸人非難のまととなった。 しかし前述の如....
「人狼」より 著者:岡本綺堂
か。 弥三郎 あすこの草原を駈けてゆく姿が、月あかりで確に狼にみえたので、直ぐに
火蓋を切りましたが……。(不審そうに考える。)夜目遠目とはいいながら、わたしも多....