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「火野葦平〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

火野葦平の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
生産文学の問題」より 著者:宮本百合子
りも更に深く横わる文学の問題、一箇の芸術家がこの人生にいかに面するかの問題は作者火野葦平氏がその効果と、優者の襟度としてのそのあたたかさを、自身に向ってどう見て....
地の塩文学の塩」より 著者:宮本百合子
されているのだろうか。 誰にでも目につく一人の作家の例について考えると、例えば火野葦平という作家が「糞尿譚」から「麦と兵隊」その他の筆者として働いて来て、さて....
昭和の十四年間」より 著者:宮本百合子
然の結果であったと云えると思われる。 翌十三年八月になって『改造』に発表された火野葦平の「麦と兵隊」は、これまで現れた作家の報告文学とは全く異った戦場からの身....
歌声よ、おこれ」より 著者:宮本百合子
象が深められずに逸走してしまう作家として苦しい瞬間のあることをほのめかしている。火野葦平が、文芸春秋に書いたビルマの戦線記事の中には、アメリカの空軍を報道員らし....
一九四六年の文壇」より 著者:宮本百合子
ことが、やかましくいわれている実感でわかっていないから平野謙氏のように、偏執して火野葦平と小林多喜二は同じ歴史の二つの面にすぎないなどと、人間感覚の喪失した断定....
新しい文学の誕生」より 著者:宮本百合子
いひとたちは、偶然よんだ小説が、竹田敏彦であったり、尾崎士郎の従軍記であったり、火野葦平の麦と兵隊であったりした。本をよむことそれ自体が、一人の人間の生活の環の....
現代文学の広場」より 著者:宮本百合子
して現代の歴史の中に何を提出しているかという点が、力づよく見きわめられなかった。火野葦平の「悲しき兵隊」、林芙美子の「軍歌」をまともに分析検討しないなら、文学者....
しかし昔にはかえらない」より 著者:宮本百合子
一 東京新聞七月三十一日号に、火野葦平の「文芸放談」第二回がのっている。「同人雑誌の活溌化」がトピックである。....
今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
に入って日本の文学界には、一つの驚くべき現象が起った。それは、林房雄・尾崎士郎・火野葦平・石川達三その他、軍の特派員として前線に活動したばかりでなく、戦争煽動の....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ね。紡績女工のみならんや、です。 八月号の『改造』に、文芸春秋の芥川賞をとった火野葦平が、三百枚ばかり、戦地の日記「麦と兵隊」をよせています。これから読むとこ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
自然に自然に対すのね。そして、このことは風流の非自然性を裏から語っているのです。火野葦平がかえって来ました。『朝日』にかいている。一般がこまっていないということ....
文学への実感について」より 著者:豊島与志雄
てに聞いた話であって、真偽のほどは確かでないが、恐らく本当のことであろう。即ち、火野葦平氏の「土と兵隊」のはじめの方に、或る兵が船の甲板から、千人針の布を海中に....
ジャングル頭」より 著者:豊島与志雄
って悪いということはない。大岡昇平が「俘虜記」其他を書いた気持ちは、是認される。火野葦平がインパール作戦記の「青春と泥濘」を書いた気持ちは、是認される。けれども....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
一度も勝ったタメシがない。 豊島与志雄、川端康成、村松梢風、榊山潤、尾崎一雄、火野葦平、梅崎春生、私なぞと名ばかりの有段者がズラリとそろっていて、上は何段か知....
幽霊」より 著者:小野佐世男
石老も魚を釣りに行った時、時々妖怪に会うことがあるというし、今年の春、九州博多で火野葦平氏に会った時には、氏は河童に会って親しくしたことがあるといっていた。皆間....