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火防
「火防〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
火防の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「石狩川」より 著者:本庄陸男
家々が、木目の白さを競っていた。しかし、官宅の堂々さに比して、東西に画《くぎ》る
火防線を界《さかい》にした南の町地には、昔のままの草葺《くさぶき》小屋も雑居して....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
島の秋葉様は十月の十七、十八という、そろそろ人の懼気づく頃に例年の大祭を執行し、
火防の御幣を広く参詣の人々に頒つこと、考えれば抜け目のないことである。 しかし....
「寺内の奇人団」より 著者:淡島寒月
◇ その御狸様のお告げに、ここに祀ってくれた上からは永く浅草寺の
火防の神として寺内安泰を計るであろうとのことであったということです。 今浅草寺....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
ない家でも餅を搗いて祝った他に、炉の四隅に串に生豆腐を插し立て、それへ水を掛けて
火防のまじないとする風習は、まだ広く行われている。十二月のある日を正月というなど....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
、むしろ、火の出ないうちの、予防策に、かれは重点をおいた。 市中にたくさんな、
火防地を設けた。 家屋の構造に、それまで制約されていた条件(たとえば、大名武家....