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「灰塵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

灰塵の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
たま、鳶《とび》が多く空に舞うを見て自分の尻赤く鶏肉に擬《まが》うに気付き、身を灰塵《かいじん》中に転《ころ》ばして白くし、越後獅子《えちごじし》様に逆立ちこれ....
棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
で、丸の内有楽町にあった会社を探した。 すると不幸なことに、会社は、跡片もなく灰塵に帰していた。そしてその跡には、道々に見てきたような立退先の立て札一つ建って....
雪の宿り」より 著者:神西清
おろか、承仕法師の姿さえ一人として見当りません。もしや何か目じるしの札でもと存じ灰塵瓦礫の中を掘るようにして探ねましたが、思えば剣戟猛火のあいだ、そのようなもの....
京鹿子娘道成寺」より 著者:酒井嘉七
大きな息をつくと急いで、鐘を起した。ところが、安珍の姿はおろか、骨さえなく、ただ灰塵を見るのみであった。 × この安珍清姫の伝説が、いわゆる「....
早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
と同じようだといわざるを得ない。 それに往年の大震災には、下町方面は殆ど全部|灰塵に帰して、今やその跡に新たなる東京が建設されつつあるので、その光景も気分も情....