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「灰掻き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

灰掻きの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
まねき猫、お湯|埋《うず》め、蠅追い、スウェーデン式、鰌《どじょう》すくい、灰掻き、壁塗り なぞ……女学生と小学生と名前のつけ方が違っているところが面白い....
七階の住人」より 著者:宮本百合子
ですけれど――」 「駄目なの?」 ミセス・コムプスンは、亜麻色の束髪と一緒に、灰掻きのように骨ばッた大きい手を、伸子の顔の前で振った。 「まるっきりお解りなさ....
バラック居住者への言葉」より 著者:豊島与志雄
も食物の配給を受くるにしても、諸君は何かの仕事をせずにはいられないだろう。焼跡の灰掻きでも何でもよい、また儲けは皆無でも構わない、ただ何かを為さずにはいられない....
純情狸」より 著者:佐藤垢石
の最後であった。 ところで、山と積んだ粗朶も焼け落ち、油も燃えてしまってから、灰掻きわけてみると、狸の肉も骨も共に灰となっている。だが灰の中に、なにかふにゃふ....
小説 円朝」より 著者:正岡容
降っても、いいや槍どころじゃない、類いまれなるあの大地震のあったその月、焼野原の灰掻き分けて迄も圓朝は、はるばるお墓参りにでかけた。 二 かくて一年....