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灸所
「灸所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
灸所の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「東海道五十三次」より 著者:岡本かの子
を簡単に、主人は前の俥から話し送って呉れる。そういえば山門を向き合って双方、名|
灸所《きゅうしょ》と札をかけている寺など何となく古雅なものに見られるような気がし....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
た上で無くば打ち明けられぬ貴重な秘密を打ち明けて、云わば貴方に活殺《かっさつ》の
灸所を握られたと一般ですから」
勿論報酬を返して貰い度いなどとは思わぬ、唯何と....
「血の文字」より 著者:黒岩涙香
きたる様は実に譬うるに物も無し、余は疑いも無く他れの備えの最も弱き所を衝きたり、
灸所とは斯るをや云うならん、倉子は今も猶お手に持てる燭台を取落さぬばかりにて「は....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
が衷なるあるものよりわが非を示されて、われとわが良心の前に悔悟の膝を折る時なり。
灸所を刺せば、猛獣は叫ぶ。わが非を知れば、人は怒る。武男が母は、これがために抑え....