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「災民〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

災民の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
水の三日」より 著者:芥川竜之介
講堂で、罹災民《りさいみん》慰問会の開かれる日の午後。一年の丙組(当日はここを、僕ら――卒....
函館の大火について」より 著者:寺田寅彦
のある所に同じ結果がいつ発生しないと保証はできないのである。それで全国民は函館罹災民の焦眉の急を救うために応分の力を添えることを忘れないと同時に各自自身が同じ災....
大正十二年九月一日よりの東京・横浜間大震火災についての記録」より 著者:宮本百合子
古川氏の原稿をしまう。とりに来ず。違約か。午後縫いものを始む。 二十七日 罹災民に送ろうと思う着物縫いにかかる。殆ど一日。処々へ見舞。 甲府の渡辺貴代子氏....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
み着のままが多いこと。でも町内と代官の手廻りがよくて、いち早く炊出しもあるし、罹災民《りさいみん》の救助方もかなり行届いているとのこと。 久助さんも、最初お雪....
津浪と人間」より 著者:寺田寅彦
とうに警告を与えてあるのに、それに注意しないからいけない」という。するとまた、罹災民は「二十年も前のことなどこのせち辛い世の中でとても覚えてはいられない」という....
墓地の殺人」より 著者:小酒井不木
けるようです。 関東の大震災の際もこの三ヶ寺だけは不思議に焼けのこり、付近の罹災民の避難所になりました。その後この付近は復興も遅々として進まず、寺はいよいよ荒....
野宿」より 著者:山之口貘
劒の兵士の立っている姿が見受けられた。 まもなく、東海道線の復旧で、ぼくも、罹災民の一人として、沿線の、おにぎりや林檎や味噌汁などの恩恵をこうむりながら、無賃....