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炬燵櫓
「炬燵櫓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
炬燵櫓の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
れでこの古屋敷は、主人を失って全く静寂に帰してしまいました。 机竜之助は、また
炬燵櫓《こたつやぐら》の中へ両の手を差込んで、首をグッタリと蒲団《ふとん》の上へ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
。 「一つ召上れ」 「これは御馳走さま」 竜之助は起き上りました。 そこで、
炬燵櫓《こたつやぐら》の上で、二人はお取膳《とりぜん》の形で、安倍川を食べにかか....
「伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
似て冷からず、朧夜かと思えば暗く、東雲かと見れば陰々たる中に、煙草盆、枕、火鉢、
炬燵櫓の形など左右、二列びに、不揃いに、沢庵の樽もあり、石臼もあり、俎板あり、灯....
「露肆」より 著者:泉鏡花
瓶に、からびたコスモスを投込んで、新式な家庭を見せると、隣の同じ道具屋の亭主は、
炬燵櫓に、ちょんと乗って、胡坐を小さく、風除けに、葛籠を押立てて、天窓から、その....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
駆下りれば駆下りたでありますが、せっかくの処へ運んだものを、ただ山を越えたでは、
炬燵櫓を跨いだ同然、待て待て禁札を打って、先達が登山の印を残そうと存じましたで、....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
、男女うち混じて歩いている。かつては絵で見ていた、三宝荒神、即ち一匹の馬に左右へ
炬燵櫓を逆さにしたようなものを付けて三人の女や子供が乗っているのを実際に見た。津....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
のの好きな男で。 ――ですから、のちに、私がその「魔道伝書」のすき見をした時も
炬燵櫓……(下へ行火を入れます)兼帯の机の上に、揚ものの竹の皮包みが転がっていま....
「雪の武石峠」より 著者:別所梅之助
ちに雨、それが雪に変って、高原の寒さが身にこたえる。信州にはじめて入ったM君は、
炬燵櫓《こたつやぐら》の上に広盆しいて、焜炉《こんろ》のせての鳥鍋をめずらしがっ....