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炭化
「炭化〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
炭化の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「少女地獄」より 著者:夢野久作
しく、しかも火勢が非常に猛烈であったため、腹部以下の筋肉繊維は全然、黒き毛糸状に
炭化して骨格に絡《から》み付き、凄惨《せいさん》なる状況を呈していたと言う。尚同....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ろに於て、あれかこれかと目移りがします。 焼野が原は、一層かっきりと、その半ば
炭化しかけた材木だの、建前だのが燻《くす》ぶって、まだ臭いと余燼《よじん》をくす....
「百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
法は農家一般に流行《はや》らせたいものだ、素材そのままで炉《ろ》にもやす方法から
炭化生活に入る生活改善の第一段と云えよう。 この方法は別に図解で示す積りである....
「話の種」より 著者:寺田寅彦
炉の中で摂氏三千度に熱したものに或る糊を混じて線状とし、これを四百度に熱して糊を
炭化させるのだそうである。(明治四十一年三月七日『東京朝日新聞』) ....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
。「あわてるな」この狭いがらくたの空間に一切の自由を奪われ、無抵抗裡に燃やされ、
炭化され、灰になろうとして、何をあわてる必要があろう。「縹渺《ひょうびょう》」こ....
「イギリス海岸」より 著者:宮沢賢治
ろどころにいろいろな沼地《ぬまち》に生《は》える植物《しょくぶつ》が、もうよほど
炭化《たんか》してはさまっていること、また山の近くには細かい砂利のあること、殊《....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
どと、構造は普通の山館とは違ってすこぶる込み入っている。兵糧蔵の跡という所、例の
炭化した籾が出る。焼き米と普通に呼ばれているが、あながち焼けた訳ではあるまい。昨....