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炭山
「炭山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
炭山の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
んどまん中へ、今抜いたばかりの錨を何食わぬ顔をして投げた。 万寿丸が属する北海
炭山会社のランチは、すぐに勢いよくやって来た。 とも、おもてのサンパンも、赤|....
「蟹工船」より 著者:小林多喜二
切れ目が出来たので、学生上りが一寸の間風を避けて、荷物のかげに腰を下していると、
炭山から来た漁夫が口のまわりに両手を円く囲んで、ハア、ハア息をかけながら、ひょい....
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
り得ないのだ。早い話が、この近所に小さい争議を千回起すより、夕張と美唄二つだけの
炭山にストライキを起してみろ。日本の重要産業がピタリと止まってしまう。これは決し....
「斜坑」より 著者:夢野久作
物の半月も経たない中にグングンと地底の暗黒から引き離されて行った。そうしてこんな
炭山の中には珍らしいお作の柔かい、可愛らしい両掌の中に、日一日と小さく小さく丸め....
「爆弾太平記」より 著者:夢野久作
手に入れるかって君、聞くだけ野暮だよ。強ちに北九州ばかりとは云わない。全国各地の
炭山、金山、鉱山の中に、本気で試掘を出願しているのがドレ位あると思う。些くとも半....
「ソヴェト労働者の夏休み」より 著者:宮本百合子
々は見学だヨ。スターリングラードの耕作トラクトル工場見学に行って、ずうっとドンの
炭山まで視察だ」 見学団も各工場から出る。新しいソヴェトがどんないい工場を持っ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の研究心は、外国物資の融通だけでは甘んじきれなくて、後人のために、この際、附近の
炭山について、若干の研究を残しておきたいという好学心も手伝ったものでしょう。
....
「肝臓先生」より 著者:坂口安吾
芳太郎┃ ┃ 二六│ 〃 │赤木りと ┃ ┃ 四│ 〃 │
炭山八五郎┃ ┃ 一二│ 〃 │太田太郎 ┃ ┃ 三│ 〃 ....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
ールは、ブリキ屋根を塗る以外に用途の無かったものでありますが、今日では九州の三池
炭山やその他等においてはコールタールから染料を製出して、従来独逸から輸入されてい....
「書記官」より 著者:川上眉山
論はないさ。綱雄などにはこういうところが見えぬから困る。とにもかくにも有名な木島
炭山、二十万とは馬鹿馬鹿しい安価だ。棄値に売っても五十万の折紙、毎年の採掘高は幾....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
ろしく雄弁にしゃべった。 「ああいうのば犬ッて云うんだ」 三井の砂川
炭山へ、馬を持ってトロ引きに出ていたもの、H町の道路普しんに行っていたもの、灌漑....
「雪の武石峠」より 著者:別所梅之助
ば小トンネルいくつか。岩は奇、されど惜しいかな、景が狭い。水の色もわるい。水上に
炭山があると案内者がいう。私は来た路の田舎家に、「天下の絶勝、差切新道絵葉書」と....
「望郷」より 著者:服部之総
ろでは、彼が立った第二区の得票数は四年前の五〇%をわずか上まわっていた。そのうち
炭山方面はもっとも下まわる。農村地帯では村数六〇のうち前回より六カ村多く、前回の....