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「炭竈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

炭竈の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
を出て赤塗の古風な門をくぐって、農舎の方へ行って見ると、そこで自家用の木炭製造の炭竈《すみがま》が調子よく煙を吐いていた。 やがて冬が来る、武蔵野の冬の空《か....
北斗帖」より 著者:違星北斗
きかな 久々で熊がとれたが其の肉を 何年ぶりで食うたうまさよ 雨降りて静かな沢を炭竈の 白い烟が立ちのぼる見ゆ 戸むしろに紅葉散り来る風ありて 小屋いっぱいに烟....
炭焼長者譚」より 著者:喜田貞吉
もしれぬ。しかしこれはすなわち消炭で、古くはこれを和炭と云った。その和炭に対して炭竈で蒸し焼きに焼いた炭を荒炭と云い、荒炭和炭の名は既に天平時代の正倉院文書に往....
山の人生」より 著者:柳田国男
ろうといったそうである。しかしこれから奥地の山々には、今でもずいぶんと遠国から、炭竈に入って永く稼いでいる者が多い。言語風采の普通でないばかりに、一括してこれを....