»
点
「点〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
点の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
すから。」
年とった支那人は気の毒そうに半三郎を見下《みおろ》しながら、何度も
点頭《てんとう》を繰り返した。
「それはあるならばつけて上げます。しかし人間の脚....
「運」より 著者:芥川竜之介
っている桜の花も、いつの間にかこっちへ吹きよせられて、今では、雨落ちの石の間に、
点々と白い色をこぼしている。
「冗談云っちゃいけない。」
青侍は、思い出したよ....
「犬養君に就いて」より 著者:芥川竜之介
の読んだ作品は何れも手を抜いたところはない。どれも皆丹念に出来上っている。若し欠
点を挙げるとすれば余り丹念すぎる為に暗示する力を欠き易い事であろう。 それから....
「江口渙氏の事」より 著者:芥川竜之介
とうの批評家になれるのだ。江口の批評家としての強味は、この微妙な関係を直覚出来る
点に存していると思う。これは何でもない事のようだが、存外今の批評家に欠乏している....
「狂女」より 著者:秋田滋
したいことがあるから、起きて、寝床から出てもらえないかね」 すると彼女はその焦
点のない、うつろな眼を将校のほうに向けた。が、うんとも答えなかった。 将校はな....
「墓」より 著者:秋田滋
っていいのでしょうか。かく思いかく考え来るならば、人間は気がへん「#「へん」に傍
点」になって来るのでありましょう。 ところで、わたくしが愛していた女は、二十年....
「初雪」より 著者:秋田滋
には、明るい家々が深緑の山肌を、その頂から麓のあたりまで、はだれ雪のように、斑に
点綴しているのが望まれた。 海岸通りにたち並んでいる家では、その柵のところに鉄....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
く絃声流るるに似て清し。月あれども地上の光天をかすめて無きが如く、来往の船は自ら
点す燈におのが形を示し、棹に砕けてちらめく火影櫓行く跡に白く引く波、見る者として....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
stitution)はファラデーが一生涯研究をした所で、従ってファラデー伝の中心
点とも見るべき所である。それ故、その様子を少しく述べて置こうと思う。この協会の創....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
つないで、にぎやかに花づなのように壁につるしてあったが、なかに赤く光る唐がらしが
点々としていた。ドアが一つちょっと開けはなしてあったので、彼がのぞくと、そこは最....