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点前
「点前〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
点前の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
本質から判断して命名すれば評論雑誌乃至思想雑誌と呼ばれる方が正当だと思うが、この
点前にも述べた。とに角総合雑誌の面目を示すものは論文であり、夫が巻頭論文を典型と....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
教授の思想体系とそうした運動や運動の主体との関係は事実あまりないらしい。――この
点前に云った気分的自由主義と社会的には大した変った存在ではない。尤も気分的自由主....
「失われた半身」より 著者:豊島与志雄
力を以てすれば容易だ。学務課の人に内々聞いてみたら、おれの受験成績はだいたい九十
点前後、つまり優秀だった。ざまあ見ろ。但し、卒業はなるべく長引かせるに限る。いつ....
「猪鹿蝶」より 著者:久生十蘭
の。跡見がすんで、あとは数茶《かずちゃ》になったんですけど、二人だけできりもなく
点前を所望しあって、纏綿たる情景を見せるもんですから、さすがの一白庵もまいってし....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
口から、やがて松風が沸りだすと、吉野の心は、いつもの落着きに返って、静かに、茶の
点前にかかっていた。
「もう程なく夜も明けましょう……武蔵さま。いっぷくあがって....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
風な落着きであり、それが少しもトチることにならずにむしろ立派でさえあった。茶席の
点前などのばあいにも、往々、失念や過失はありがちであるから、検校のあの物腰は、二....