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点字
「点字〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
点字の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宝石の序曲」より 著者:松本泰
りを捜しに行ったが、少女が部屋に見えなかったので、小楊枝《こようじ》の先で障子に
点字を書き残してふたたび店へ戻った。彼女は朋輩《ほうばい》の信子に、 「わたし十....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
主化にひろく貢献するために発行されている『婦人民主新聞』がある。 盲人のための
点字新聞は戦盲者のために重要な必要があるが、これは毎日新聞社発行の一種類しかない....
「浅草紙」より 著者:寺田寅彦
究をするために採った綿密な調査の方法を思い出した。モンテーニュの論文をことごとく
点字に写し取った中から、あらゆる思想や、警句や、特徴や、挿話を書き抜き、分類し、....
「「二銭銅貨」を読む」より 著者:小酒井不木
気持である。銅貨のトリックは外国の探偵小説からヒントを得たのであるかもしれぬが、
点字と六字の名号とを結び付けた手腕は敬服の外はない。この点は地下のポオも恐らく三....
「紅色ダイヤ」より 著者:小酒井不木
いから、何か『五つ』に縁のあるものはないかとしきりに考えてみたんだ。はじめ盲人の
点字を暗号になおしたのではないかと思ってみた。が
点字は『六つ』からできているので....
「山の声」より 著者:宮城道雄
っても三度あっても足りないと思っている。 私は盲人であるけれども、勉強するには
点字があるから不自由はしない。音楽の勉強をしたいと思えば、独逸《ドイツ》で出来て....
「レコード夜話」より 著者:宮城道雄
思っていたので、参考に聴きたいと思ってレコードをいろいろ探した。私にわかるように
点字で書いてあるのもあるがそうでないのが多いので、そういうのはレコードやアルバム....
「キャラコさん」より 著者:久生十蘭
氏の兄妹は五日ほど前の夕方ここへやってきた。宿のひとのはなしでは、佐伯氏はここへ
点字の勉強に来たのだそうだった。まだ春が浅く、それにこんな淋しいところなので湯治....
「二人の盲人」より 著者:平林初之輔
ている、盲唖学校の同窓の藤木という男が、三日にあげずに彼の家へ遊びにきた。二人が
点字で印刷した校友会雑誌を前において、同窓の友の噂をしたり、時には、政府の施政方....