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「点長〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

点長の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
八丁堀の勘さんじゃねえか。」 こう言ってその時奥から出て来たのは、少し前まで合点長屋の藤吉の部屋で同じ釜の飯を食っていた影法師の三吉であった。彼は藤吉の口利き....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
名をつけて、まず朝ざくら夕ざくら――、」例の勘弁勘次の胴間声《どうまごえ》が、合点長屋の露地に沸いた。「えい、えい、どうなと首尾して逢わしゃんせ、とくらあ。畜生....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
陰に、こんな面妖《めんよう》な話がある。 ――と、風のように聞き込んだ八丁堀合点長屋の岡っ引釘抜藤吉が、乾児の勘弁勘次にも葬式彦兵衛にも告げずに、たった一人で....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
覗くべえ。」 ただこう言って、彦兵衛ひとりを伴に雨の中を、ぶらりと、八丁堀の合点長屋を出て来た釘抜藤吉だった。もちろん木戸御免である。親分の顔にあわてた男衆が....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
一 「勘の野郎を起すほどのことでもあるめえ。」 合点長屋の土間へ降り立った釘抜藤吉は、まだ明けやらぬ薄暗がりのなかで、足の指先に駒....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
。」 顔見識りの朝湯仲間、あっちこっちから声をかけるなかを黙りこくった八丁堀合点長屋の目明し釘抜藤吉、対《つい》の古渡り唐桟《とうざん》に幅の狭い献上博多《け....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
のたびにちらりと見える甚右衛門の影と、互いに前後に呼び合う声とを頼りに、八丁堀合点長屋を先刻出た藤吉勘次彦兵衛の三人は、風と雨と神鳴りとが三拍子揃って狂う丑満《....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
。で、海老床の若い者や藤吉部屋の勘弁勘次や、例の近江屋の隠居なぞが世話人株で、合点長屋を中心に大供子供を駆り集め遅蒔《おそま》きながら、吉例により今日は品川へ潮....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
屋の幟《のぼり》が夕待顔にだらりと下っているばかり――。 当時鳴らした八丁堀合点長屋の御用聞釘抜藤吉の乾児葬式彦兵衛は、ただこうやって日永一日屑物を買ったり拾....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
つ夜の露っぽく早や四つ過ぎたのさえ忘れていた。 親分藤吉を始めいつもは早寝の合点長屋《がってんながや》の二人までが、こう気を揃えてこの群に潜んでいるのも、なに....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
横行する今日このごろ、卍の富五郎の突留めにはいっそうの力を致すようにと、八丁堀合点長屋へも吟味与力後藤|達馬《たつま》から特に差状《さしじょう》が廻っていた、そ....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
あきもとたじまのかみ》の下屋敷で徹宵酒肴《てっしょうしゅこう》の馳走に預かった合点長屋の釘抜藤吉は、乾児の勘弁勘次を供につれて本多肥後殿の武者塀に沿い、これから....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
抜のように離れないところから誰言うとなく釘抜藤吉と異名を取ったそのころ名うての合点長屋の目明し親分、藍弁慶《あいべんけい》の長着に焦茶絞《こげちゃしぼ》りの三尺....
遠州地方の足洗」より 著者:喜田貞吉
般民と完全に融和し、通婚行はれ、殊に郡下屈指の蚕業発達し、富の程度向上し、総ての点長大足の進歩を為せり。 同郡□□村に小字□□□と称する部落あり、戸数三十戸内....