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為合
「為合〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
為合の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「犬」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
った。クサカは人の持物になった。クサカは人に仕えるようになった。犬の身にとっては
為合者になったのではあるまいか。 この犬は年来主人がなくて饑渇に馴れて居るので....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
や。この迷の海から浮き上がることがあろうと、
まだ望んでいることの出来るものは、
為合だ。
なんでも用に立つ事は知ることが出来ず、
知っている事は用に立たぬ。
し....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
う亡くしたが、白髪になるまで二人とも健かで、その妻の声を聞くことの出来る人は何と
為合せな人だろう、羨しいことだ、というので、「妹が声を聞く」というのが特殊でもあ....
「一人舞台」より 著者:ストリンドベリアウグスト
月が上弦だろうが下弦だろうが、今夜がクリスマスだろうが、新年だろうが、外の人間が
為合せだろうが、不
為合せだろうが構わないという風でいるのね。人を可哀いとも思わな....
「曠野」より 著者:堀辰雄
なお女はそこを離れずに、何物かを待ち続けているのを止めなかった。 「あの方さえお
為合《しあわ》せになっていて下されば、わたくしは此の儘《まま》朽《く》ちてもいい....
「かげろうの日記」より 著者:堀辰雄
がってくれる人もあるかも知れない。それにまた、世間の人々が、私のようにこんなに不
為合《ふしあわ》せになったのは、あまりにも女として思い上っていたためであろうかど....
「菜穂子」より 著者:堀辰雄
を心に蘇《よみがえ》らせているうちに、自分などの知っているかぎりだけでも随分|不
為合《ふしあわ》せな目にばかり逢って来たらしいのに、いくら勝気だとはいえ、どうし....
「楡の家」より 著者:堀辰雄
を心に蘇《よみがえ》らせているうちに、自分などの知っているかぎりだけでも随分|不
為合《ふしあわ》せな目にばかり逢って来たらしいのに、いくら勝気だとはいえ、どうし....
「ほととぎす」より 著者:堀辰雄
単衣《ひとえ》をその御方の許へお取り寄せになった事もあった――)、そのうちその不
為合《ふしあわ》せな御方は、御自分の本意《ほい》からでもなく、ときおり殿をお通わ....
「あそび」より 著者:森鴎外
そして少数の人がどこかで読んで、自分と同じような感じをしてくれるものがあったら、
為合せだと、心のずっと奥の方で思っているのである。 停留場までの道を半分程歩い....
「家常茶飯 附・現代思想」より 著者:森鴎外
す。) 学士。(十分の敬意を以て、ゾフィイの手に接吻す。)今日は色々お話を承って
為合せを致しました。 姉。それではそのうち。 学士。ええ。またお目にかかりましょ....
「カズイスチカ」より 著者:森鴎外
か》せて遣《や》ってくれ給え。まあ、套管針《とうかんしん》なんぞを立てられなくて
為合《しあわ》せだった」 こう云って置いて、花房は診察室を出た。 子が無くて....
「雁」より 著者:森鴎外
うわけで、飛んだ不実な男の慰物にせられたのが、悔やしくて悔やしくてならないのだ。
為合せな事には、好い娘だと人も云って下さるあの子だから、どうか堅気な人に遣りたい....
「山椒大夫」より 著者:森鴎外
汲み女のそばに進み寄って言った。「よい方に出逢《であ》いましたのは、わたしどもの
為合《しあわ》せでございます。そこへ往って休みましょう。どうぞ藁や薦をお借り申し....
「白」より 著者:森鴎外
ら可哀相でならない。しかしまたしては、「やっぱりそうなった方が、あいつのためには
為合せかも知れない、どうせ病身なのだから」と思っては自分で自分を宥めて見るのであ....