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為政者
「為政者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
為政者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
あった。 斯様いう恐ろしい、そして馬鹿げた世が続いた後に、民衆も目覚めて来れば
為政者権力者も目覚めて来かかった時、此世に現われて、自らも目覚め、他をも目覚めし....
「蚤」より 著者:斎藤茂吉
通信を読むに、独逸の蚤を見世物のために亜米利加に連れて行こうとすると、亜米利加の
為政者がそれを禁止したということが出ていた。独逸蚤との混血によって亜米利加蚤の性....
「ヤミ論語」より 著者:坂口安吾
る。 特に集団的にそうなり易いもので、ストの性格がそうである。反面には、官僚、
為政者の在り方自体がそうで、買い手のないタバコを押しつけて、威張りかえって、イヤ....
「帝銀事件を論ず」より 著者:坂口安吾
実の日本において、最も大きな罪のもとをなすものは、物資の窮乏をおいては、つぎに、
為政者の国民への不信であると考える。自らのみ道義あつく、心正しきものとする為政家....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
ばならない。……暴露戦術というやつがある。大金持ちや権謀術数で、権勢を握っている
為政者などを、亡ぼしたり改心させたりするには、一番恰好の戦術だ。一方では心胆を寒....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
カデミーが私たちは欲しい。 もし彼の愛国者ソクラテスを牢死せしめたような無智な
為政者の干渉なくして、青年たちを教え得る自由な学園が私に与えられるなら私はどんな....
「映画と民族性」より 著者:伊丹万作
ま、日本の政治は何より映画の国際性を利用しようと焦つているのであるが、ここで特に
為政者に深く考えてもらいたいことは芸術においては国際性というものはむしろ第二義の....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
なかなか手強い議論が宗教方面やある種の思想家たちから出ています。旧幕時代の日本の
為政者や、厳格主義を標榜する宗教家の、社会的な風俗或は道徳的影響に対する警戒は別....
「新らしき文学」より 著者:坂口安吾
な感情を探り出し書きあらわすことであるというが、文学の反逆的な役割を巧に瞞着した
為政者の手腕もさることながら、漠然として社会感情を探しあぐねるロシヤ作家のだらし....
「中支遊記」より 著者:上村松園
こんでいる。これが支那の本来の姿なら、これをわれから好んで戦禍に巻きこんでいった
為政者の罪は一目でわかることである。白い紙をいたずらに墨で汚しているような勿体な....
「「ケット」と「マット」」より 著者:喜田貞吉
住民族の勢力微々として振わず、ために国家社会の問題を惹起することなきに至っては、
為政者ももはやこれに対して考慮を払うこと少く、したがって歴史に何らの記録を遺すこ....
「北海道に就いての印象」より 著者:有島武郎
・イングランドのような役目を果たすことが出来ていたかも知れない。然しそれは歴代の
為政者の中央政府に阿附するような施設によって全く踏みにじられてしまった。而して現....
「エタに対する圧迫の沿革」より 著者:喜田貞吉
るとの判決例のあるのを見て、慷慨悲憤の念を起された為であったという。実際彼らは、
為政者から普通民の七分の一しか価値がないと認められた時代もあったのである。安政六....
「特殊部落と寺院」より 著者:喜田貞吉
ったとは、今から思えば噴飯に値する。しかしエタ寺をいかに区別すべきかという事は、
為政者の方でもしばしば問題となったのであった。文政元年十二月、松平越後守お預り所....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
の様に心得。 とある。きわめて徹底しない判定ではあるが、ともかくこれによって、
為政者なり世間なりの彼らに対してみたところを知ることができる。 要するに声聞師....