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烏貝
「烏貝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
烏貝の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夫婦善哉」より 著者:織田作之助
を早仕舞いして、二ツ井戸の市場の中にある屋台店でかやく飯とおこぜの赤出しを食い、
烏貝《からすがい》の酢味噌で酒を飲み、六十五銭の勘定払って安いもんやなと、カフェ....
「道標」より 著者:宮本百合子
やかで、海の香がした。帰りしなに、そのレストランの裏口のところを通ったら、日本の
烏貝のような大きな黒い貝殼が山とすてられていた。
白い石の卓をさしはさんで蜂谷....
「異国食餌抄」より 著者:岡本かの子
海の幸は利用し尽している筈だが、たった一つフランスに負けていることがある。それは
烏貝がフランス程普遍的な食物になっていないことだ。日本では海水浴場の岩角にこの烏....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
止場のそばに停泊しているのだ。ところが、その波止場には、税関吏、運送屋、宿引き、
烏貝《ムウル》売り、憲兵、人足、小豆《あずき》拾い、火夫、人さらい、トーマス・ク....