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「烏鷺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

烏鷺の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虞美人草」より 著者:夏目漱石
笑った。勝負はすでについた。舌を※頭《あごさき》に飛ばして、泡吹く蟹《かに》と、烏鷺《うろ》を争うは策のもっとも拙《つた》なきものである。風励鼓行《ふうれいここ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
冥界に馳せ往き、神託を聴き返ると信ぜられ、わが邦にも巫道に馬像を用いたらしく、『烏鷺合戦物語』に「寄人は今ぞ寄せ来る長浜や、葦毛の駒に手綱ゆりかけ」てふ歌あり、....
丹下左膳」より 著者:林不忘
く深夜の掘割《ほりわ》りに、大きな渦まきが押し流れていった。 虚実《きょじつ》烏鷺《うろ》談議 離合集散ただならぬ関の孫六の大小、夜泣きの刀……。 主君....
真鬼偽鬼」より 著者:岡本綺堂
た。秋山もきょうは非番であったので、ひる過ぎからその隠居所をたずねて、例のごとく烏鷺の勝負を争っているうちに、秋の日もいつか暮れて、細かい雨がしとしとと降り出し....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
四月も十指を余すに近いある日のことだった。 暮れ六つから泣き出した空は、夢中で烏鷺《うろ》を戦わしている両人には容赦《ようしゃ》なく、伝二郎が気がついたころに....
悪魔の弟子」より 著者:浜尾四郎
はいつも必ず主人が店にいる筈なのです。その主人は私の碁敵で、いつもよくひまの時|烏鷺《うろ》を戦わせていたのです。それで大抵の場合、私自身が煙草を買いに行きつけ....